このロクでもない素晴らしき世界

近頃、ほぼ子供番組しかテレビを見なくなり、ラジオか音楽ばかり聞いている。

 

どうにも、テレビのニュースはゲスい話ばかりで、取り入れるに堪えられなくなってしまったのだ。

殺人やら、火事やら、事故やら。

謎のコロナ対策、役に立たない政治家、世界情勢もなんだかなぁ。

 

明らかに気象変動してるのに、「今日は11月中旬のような過ごしやすい陽気です」と能天気に読み上げる天気予報も見るのがキツくなってきた。例年の冬ってこんな感じだっけ?!日差しがジリジリして帽子かぶりたい・・と思うような時期じゃなかったはず。子供の頃は11月頃から通学に手袋マフラー必須じゃなかったっけ・・・?!

何も、毎日の天気予報で気象変動の危機を訴えかけなくてもいい。そんなことしてたら、それこそコロナの不安煽り報道の様になってしまうだろうし。

でも、多少疑問提起をしてくれても良いのでは・・?ここ数年、年々増して手にとるように気候がおかしくないか?私はメリハリのある日本の四季が大好きなの。それがおかしくなっているのは、とても悲しい。

 

加えてバラエティも、消費を促すようなものばかり。コストコの人気商品〜、やら、大手ファミレスの人気メニュー〜やら。料理番組も電子レンジを使ったメニュー紹介がやたら目について、自然派生活情報をゆるゆると取り入れてから見ると、真逆のことがTVで情報拡散されていて、疑問を感じる場面が多すぎてキツくなってくるのだ。

 

 

昔からニュースを見て腹をたてる事は多かった。中学生から続けた長年毎晩書いていた日記には、そういった類の事も頻繁に書かれ、一つのニュースに疑問を感じ、悲しくなり、怒りを感じ、ひどい時は1週間程引きずっていた様に思う。

 

「悲しい気持ちになるなら、見なきゃ良いじゃない」と母親に言われるも、

【だって知らなくちゃ、何が起きているのか。無関心のまま無視しているのが良い事なの?】と答えていた。

 

その後結婚し、ニュースで落ち込みまくる私に旦那にも言われた。

「たとえ知ったところで自分に何が出来るか。その事で自分が乱されるなら、知る事よりもご機嫌に暮らす事の方がよっぽど良い社会に繋がる」

 

その時は、腑に落ちてなかった。

苦しみや悲しみの真っ只中にいて、それが今なお継続中の人が居るのに、自分はその事実を知ろうともせず、ヘラヘラと自分ことだけ考えて暮らしてるなんて、やっぱり違くない・・?!と思った。

 

でも、長引くコロナ問題で色々な事を考えて考えて、考えて。悲しくなって、泣いて、怒りを感じて、それを原動力に行動してみた今なら母親と旦那に言われた事の真意がわかる。

世界規模の大きすぎる問題に、振り回されて自分が心不安定に暮らすと、世界どうこうの前に自分の周りの世界(家族、友人、猫、etc)まで平和でなくなってしまう可能性があるのだ。

 

そんな悲しいことはない。

 

世界平和の為には、自分の世界を平和にすること。そうすると、自分の周りの人の世界も平和になっていって、その輪がどんどん、どんどん、どんどんと大きくなり、いずれ世界中を、地球上を包むほどの輪になるかもしれない。

 

自分がどんなフィルターを通して世界を見るか。それによって、怒りと悲しみに包まれた絶望的な世界となるか、'ライフイズビューティフル'な世界になるか、変わってくるらしい。

 

 

このロクでもない素晴らしき世界を、

ロクでもないけれど、生きることはこんなにも素晴らしいのだ、と。

 

楽しいことと、うれしいこと、幸せなことを、

小さなサークル(輪)からどんどんと広げて行って、全ての人が自分らしく。

それぞれの自分らしさを認め合いながら、光に向かって進んでいけるように。